2013年09月30日
手作り
店がしたい!
子供のころからの漠然とした夢でした。
幼少期から実家が商売をしていたこともあり、
商売をすることは特別なことではなかったように思います。
小学生の時には既に、パン屋の店番に立ち、
お客様にパンやお菓子を販売することに接し
接客の醍醐味を肌で感じていたからかもしれません。
大人になるにつれ、
やりたい店の形は二転、三転しました。
カフェ、デリカショップ、移動販売、軽食販売、雑貨店。。。
結婚し、子供も生まれ、家が欲しいと思うようになりました。
夫婦してDIY好きというか、
アパートでは思い通りの工夫が出来ないことにジレンマを感じていたので、
思い通りに出来る「おもちゃ」が欲しかったのです。
新築の住宅会社に勤めて居たものの、
キレイなものが欲しいと思っていたのではなく、自由になるものが欲しかったので
中古住宅を探していました。
そんな中、川のそばで花火が見えそうな一軒やを見つけ、駄目もとで主人に見せたところ、
主人が気に入りその家を購入することになりました。
鉄筋2階建ての店舗付き住宅。
居住スペースは、住んでいたアパートより差ほど変わりませんが、
何より自由に出来る空間は私たち夫婦にとって何よりの楽しみでした。
家族4人で住むには決して広いとは言えませんが、
私には店舗が付いているのが何よりの魅力だったのです。
いつか、ここにお店を出せるかもしれない。。。
夢に一歩近づいた瞬間でした。
時は流れ、家族も更に増えて、
夢どころではない日々を過ごしていました。
三番目がようやく手が離れてきたころ、
三番目が小学生になったら、自宅で仕事をするようになりたい
と思うようになりました。
長女は小学入学時から常に鍵っこで、寂しい思いをさせてきました。
した二人は年が近いこともあり、
せめて二人には家に居て近くにいる状況で安心させてあげたい。と
思うようになっていたのです。
ちょうど三番目が年長になった年、転機が訪れます。
タップリとした時間が出来るようになったのです。
資金に余裕はありませんが、時間があります。
店にしようとする場所には、実家から押し付けられた荷物が山積していて、
ゴミと化しています。
荷物は、家具や、山ほどのデザインやアートなイラスト、写真などの洋書の数々。。。
絵画や大きなポスターのパネルもあります。
装飾に使えそうな雑貨も混ざっています。
何か出来そう!
そう漠然と考えていました。
どうしようか考えているうちに、次第に構想が固まり
作業を開始することにしました。
人を頼めるほどの余裕はありません。
全てひとりでして見よう!
と考えました。

幸いにも、ひとりでかろうじて移動できるほどのものばかりで、
少しずつ、埃と戦いながら、大まかな形を作っていきました。
まず着手したのは奥のスペース。

いくつもあった長持の中から、
程度の良いものを並べ、高さが揃うことに気がつき、
長持をベースに、台にして床を作り床下収納を作ることを思いつきます。

幸いにも車はバンで、ホームセンターから購入した木材を運ぶことが出来ました。
また、趣味でそろえていた工具で、女手ながら大工仕事をすることが出来ました。
もともと、やってみたがりの性格です。
以前習った大工仕事を思い出し、試行錯誤で作業を進めていきます。


荷物を収め、床が完成したときは、感慨深いものがありました。
夏の盛りの大工作業は、汗と全身木の粉をかぶり、
埃にまみれて道行く人の視線が痛いと思っていました。。。
次は、山ほどある本を収納する本棚に着手。
本棚はグレーのスチール製。
部屋の壁は薄いオレンジ。。。
同見ても違和感のある組み合わせです。
思い切って本棚の見える部分だけを塗装することにしました。
座面は本の摩擦で塗装が付着するのを恐れ、あえて、見える部分だけに塗装してみました。
何度もホームセンターのペンキコーナーを吟味した甲斐があって、
塗りは味わいがあるものの、色はしっくりやさしい雰囲気になりました。
家具を配置し、
部屋の一部に処分しきれない絵画を収めることにしました。
そこで問題なのが、どのようにして倉庫の部分を目隠しするか?!
という問題です。
パネルや衝立。。。と思案した結果、大型のポスターパネルを天井から吊るす事にチャレンジしました。
天井の補強と、パネルの幅が合わず、苦戦しましたが、チェーンの長さを調節することで、どうにかバランスよく吊るすことに成功しました。
思わぬ苦戦したのは、お気に入りの絵画をキレイにする事でした。
絵の縁に大きなしみやガラスの内側に汚れがあり、ガラスを外して拭く必要がありました。
海外の粗末な細工の額で、わずかな金具でガラスを押さえているだけで、外すのは楽でも、取り付けに苦戦し、
きれいに仕上がったときには安堵とあまりにも苦戦しすぎて燃え尽き症候群になるほどでした。
次に苦戦したのは、高床への階段です。
固定式の階段を作ることは簡単ですが、何分狭いため、移動や収納が可能なものにしたいと思っていました。
また、あまり重くては移動が出来ないので、安定と、軽量化、コンパクトがキーワードです。

いろいろ策を練るうちに、重ね箱を思い出し、
少しずつ、上に乗せる箱の大きさを小さくすることで、
土台に収納できるように制作することにしました。
照明器具にも頭をひねりました。
以前は貸事務所で、蛍光灯が4本壁に裸のまま付いています。
しかも昭和の製品らしく、器具にはさびも見受けられます。
照明器具は購入すれば、そこそこの高額ですし、
長年付いていた照明器具を外すと色むらが目立ち、
天井の張替えが必須となります。
どうにか安くて、イメージチェンジする方法はないものかと思案していたところに、主人が
布をたらしてみたら?
との一言で、
手持ちの布を照明器具の幅に合わせ、
少しカバーするように天井にタッカーで留めて、
照明器具を隠すことに成功しました。
最後に苦戦したのは、正面のガラスに張ってあった目隠しシートです。
貼って10年近くはたっているものと思われる代物で、
劣化がひどく、一筋縄でははがれす、てこずりましたが、最後にはようやく透明ガラスに戻り、
部屋の中からも道行く人を確認できるようになりました。
最後の仕上げは看板です。
看板は店の顔
看板ぐらいは頼んで作ってもらいたいところですが、何でもやってみないと気がすまない性分。
プリンターで作成し、ラミネート加工して作ることにしました。
これで、作業をはじめて半年。。。
途中断も度々ありましたが、ようやく夢の一歩に立つことが出来ました。
そんな、夢の日から7ヶ月。。。
開店したからこそ、知った喜びと、誤算。。。
行動したからこその反応など、
想像できないことばかりで、日々発見です。
毎日は営業できないと思っていましたが、
このところは週営2日あればいいほう。。。
店としては失格!と苦言を言われる始末ですが、
これも次なるステップへの重要な工程。
まずは継続!
そして、歩みを止めない勇気と、ひらめき!
更なる発展に向けて、
ランシェは歩みはのろく進んでいきます!
これからも、応援お願いします!!
子供のころからの漠然とした夢でした。
幼少期から実家が商売をしていたこともあり、
商売をすることは特別なことではなかったように思います。
小学生の時には既に、パン屋の店番に立ち、
お客様にパンやお菓子を販売することに接し
接客の醍醐味を肌で感じていたからかもしれません。
大人になるにつれ、
やりたい店の形は二転、三転しました。
カフェ、デリカショップ、移動販売、軽食販売、雑貨店。。。
結婚し、子供も生まれ、家が欲しいと思うようになりました。
夫婦してDIY好きというか、
アパートでは思い通りの工夫が出来ないことにジレンマを感じていたので、
思い通りに出来る「おもちゃ」が欲しかったのです。
新築の住宅会社に勤めて居たものの、
キレイなものが欲しいと思っていたのではなく、自由になるものが欲しかったので
中古住宅を探していました。
そんな中、川のそばで花火が見えそうな一軒やを見つけ、駄目もとで主人に見せたところ、
主人が気に入りその家を購入することになりました。
鉄筋2階建ての店舗付き住宅。
居住スペースは、住んでいたアパートより差ほど変わりませんが、
何より自由に出来る空間は私たち夫婦にとって何よりの楽しみでした。
家族4人で住むには決して広いとは言えませんが、
私には店舗が付いているのが何よりの魅力だったのです。
いつか、ここにお店を出せるかもしれない。。。
夢に一歩近づいた瞬間でした。
時は流れ、家族も更に増えて、
夢どころではない日々を過ごしていました。
三番目がようやく手が離れてきたころ、
三番目が小学生になったら、自宅で仕事をするようになりたい
と思うようになりました。
長女は小学入学時から常に鍵っこで、寂しい思いをさせてきました。
した二人は年が近いこともあり、
せめて二人には家に居て近くにいる状況で安心させてあげたい。と
思うようになっていたのです。
ちょうど三番目が年長になった年、転機が訪れます。
タップリとした時間が出来るようになったのです。
資金に余裕はありませんが、時間があります。
店にしようとする場所には、実家から押し付けられた荷物が山積していて、
ゴミと化しています。
荷物は、家具や、山ほどのデザインやアートなイラスト、写真などの洋書の数々。。。
絵画や大きなポスターのパネルもあります。
装飾に使えそうな雑貨も混ざっています。
何か出来そう!
そう漠然と考えていました。
どうしようか考えているうちに、次第に構想が固まり
作業を開始することにしました。
人を頼めるほどの余裕はありません。
全てひとりでして見よう!
と考えました。

幸いにも、ひとりでかろうじて移動できるほどのものばかりで、
少しずつ、埃と戦いながら、大まかな形を作っていきました。
まず着手したのは奥のスペース。

いくつもあった長持の中から、
程度の良いものを並べ、高さが揃うことに気がつき、
長持をベースに、台にして床を作り床下収納を作ることを思いつきます。
幸いにも車はバンで、ホームセンターから購入した木材を運ぶことが出来ました。
また、趣味でそろえていた工具で、女手ながら大工仕事をすることが出来ました。
もともと、やってみたがりの性格です。
以前習った大工仕事を思い出し、試行錯誤で作業を進めていきます。
荷物を収め、床が完成したときは、感慨深いものがありました。
夏の盛りの大工作業は、汗と全身木の粉をかぶり、
埃にまみれて道行く人の視線が痛いと思っていました。。。
次は、山ほどある本を収納する本棚に着手。
本棚はグレーのスチール製。
部屋の壁は薄いオレンジ。。。
同見ても違和感のある組み合わせです。
座面は本の摩擦で塗装が付着するのを恐れ、あえて、見える部分だけに塗装してみました。
何度もホームセンターのペンキコーナーを吟味した甲斐があって、
塗りは味わいがあるものの、色はしっくりやさしい雰囲気になりました。
家具を配置し、
部屋の一部に処分しきれない絵画を収めることにしました。
そこで問題なのが、どのようにして倉庫の部分を目隠しするか?!
という問題です。
パネルや衝立。。。と思案した結果、大型のポスターパネルを天井から吊るす事にチャレンジしました。
天井の補強と、パネルの幅が合わず、苦戦しましたが、チェーンの長さを調節することで、どうにかバランスよく吊るすことに成功しました。
思わぬ苦戦したのは、お気に入りの絵画をキレイにする事でした。
絵の縁に大きなしみやガラスの内側に汚れがあり、ガラスを外して拭く必要がありました。
海外の粗末な細工の額で、わずかな金具でガラスを押さえているだけで、外すのは楽でも、取り付けに苦戦し、
きれいに仕上がったときには安堵とあまりにも苦戦しすぎて燃え尽き症候群になるほどでした。
次に苦戦したのは、高床への階段です。
固定式の階段を作ることは簡単ですが、何分狭いため、移動や収納が可能なものにしたいと思っていました。
また、あまり重くては移動が出来ないので、安定と、軽量化、コンパクトがキーワードです。
いろいろ策を練るうちに、重ね箱を思い出し、
少しずつ、上に乗せる箱の大きさを小さくすることで、
土台に収納できるように制作することにしました。
照明器具にも頭をひねりました。
以前は貸事務所で、蛍光灯が4本壁に裸のまま付いています。
しかも昭和の製品らしく、器具にはさびも見受けられます。
照明器具は購入すれば、そこそこの高額ですし、
長年付いていた照明器具を外すと色むらが目立ち、
天井の張替えが必須となります。
どうにか安くて、イメージチェンジする方法はないものかと思案していたところに、主人が
布をたらしてみたら?
との一言で、
手持ちの布を照明器具の幅に合わせ、
少しカバーするように天井にタッカーで留めて、
照明器具を隠すことに成功しました。
最後に苦戦したのは、正面のガラスに張ってあった目隠しシートです。
貼って10年近くはたっているものと思われる代物で、
劣化がひどく、一筋縄でははがれす、てこずりましたが、最後にはようやく透明ガラスに戻り、
部屋の中からも道行く人を確認できるようになりました。
最後の仕上げは看板です。
看板は店の顔
看板ぐらいは頼んで作ってもらいたいところですが、何でもやってみないと気がすまない性分。
プリンターで作成し、ラミネート加工して作ることにしました。
これで、作業をはじめて半年。。。
途中断も度々ありましたが、ようやく夢の一歩に立つことが出来ました。
そんな、夢の日から7ヶ月。。。
開店したからこそ、知った喜びと、誤算。。。
行動したからこその反応など、
想像できないことばかりで、日々発見です。
毎日は営業できないと思っていましたが、
このところは週営2日あればいいほう。。。
店としては失格!と苦言を言われる始末ですが、
これも次なるステップへの重要な工程。
まずは継続!
そして、歩みを止めない勇気と、ひらめき!
更なる発展に向けて、
ランシェは歩みはのろく進んでいきます!
これからも、応援お願いします!!
Posted by エコロ at 03:41│Comments(0)